なぜコンドームが無料で手に入るのか
ロンドン時間深夜0:30、課題もシャワーも終わってないのに、
なぜ英米ではコンドームが無料で手に入るのか
が急に腑に落ちたので気づいたらパソコンに向かっていました。とほほ。
無料のコンドーム
ロンドンでは、25歳以下なら無料でコンドームが手に入る。
コンドーム無料カードみたいなものを作ると薬局で無料でもらえるし、25歳以下でなくても、セクシュアルヘルスセンターやかかりつけ医で無料でもらえる。
(イギリスはNHSという制度のもと、国の予算で医療費を全額まかなっており、医療を完全無料で受けられる。その一方、かかりつけ医が全員決まっていて、緊急医療や性に関する秘密にしたいことでない限り、基本的には外科でも内科でも皮膚科でもかかりつけ医にかかる。医薬分業もしっかりしていて、看護師さんの権限も大きい。お医者さん並みのオフィスを持ってて予防注射などだと看護師にしかかかれない。)
大学で指定されているかかりつけ医のところでは、受付の横にのど飴感覚でコンドームが置いてあった。お1人さま1包までの注意書き付きで。
ロンドンだけでない。
ある友達は、イエールでは学内で無料に手に入ると言っていた。
リベラル最高!
日本に無料のコンドームがなくて、ロンドンやイエールにある理由を私はそれくらいにしか思っていなかった。
人生初の性病検査を受けるまでは
さて、髄膜炎のワクチンを打ちに看護師のもとを訪れたところ、かかりつけ医は性に関する基本的なことも万全にサポートしてくれるので、カジュアルな流れでクラミジアの検査をすることになった。
チキン、初の性病検査。
その中で、看護師さんと避妊についての話になった。
欧米では、経口避妊薬の利用が一般的だ。避妊だけでなく、月経痛や月経前症候群が緩和されるし、月経周期がコントロールできるので、理にかなっている。
なぜ日本では一般的とは言えない状況なのか?
その検討は別稿に譲ろう。
なので、皆さんコンドームを使わない!= 性感染症のリスクが高い!
だからコンドームは無料配布なのか。
ライフコースやリスクの度合いを考えた時、出産を望まない状況での妊娠はとてもコストが高いし、コストなんかじゃ言い表せない何かがあるし、まあ避妊をするのが一般的だろう。
(中絶キックよりは確実な方法で。)
もしピルを服用していなかったら、ある程度値が張ったとしてもコンドームに課金することが一般的なはずだ。
だけどピルを服用していたらどうだろう?
わざわざコンドームを買うだろうか?
決まったパートナーがいる場合、性感染症のリスクは低いと思うし。
そして、性感染症は妊娠と比べればどうにかなりそうな気がする。
(自分にとっての決まったパートナーにとって自分が決まったパートナーでない場合もきっとあるのにね。)
無料でもなければ、なかなかコンドームを使いたくはならないし、
むしろ無料でも使う人いるのか?と思うぐらいだ。
(しかもイギリスなら日本で1ヶ月2000円+診察代がかかるピルも無料)
それで、予防注射に行くとカジュアルに性病検査もやるのね。避妊の社会学。
個人的にとてもアハ体験でした。